上海協力機構（SCO）加盟国首脳理事会第25回会議が9月1日午前、天津市内の天津梅江国際コンベンション・エキシビションセンターで開催されました。習近平国家主席が会議を主宰し、重要演説を発表しました。

習主席は席上、「SCOのより良い発展を推進するため、中国は一貫して『実』を重視している。中国は率先して『一帯一路』共同建設の協力を開始し、私が提起した中国とSCO諸国の累計貿易額が2兆3000億ドル（約338兆円）を突破する目標を前倒しで実現した。加盟国間で開通した国際道路輸送ルートの総延長は約1万4000キロに達し、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車『中欧班列』の運行本数は累計11万本を超えた」と述べ、これまでに成し遂げた成果を振り返りました。

習主席はまた、中国は必要とする加盟国で100の「小さくて美しい」国民生活支援プロジェクトを実施する計画で、年内に加盟国に20億元（約412億円）の無償援助を提供し、今後3年間でSCO銀行連合体の加盟銀行に新たに100億元（約2060億円）の融資を提供すると述べました。また来年から現在の定員数に基づきSCO特別奨学金の定員を2倍にし、SCO博士課程の革新育成計画を実施し、学術研究に携わる優秀な人材を共同で育成する方針も示しました。さらに今後5年間で、加盟国に10カ所の「魯班工房」を建設し、1万人の人的資源研修枠を提供することを明らかにするとともに、SCO善隣友好協力委員会などのメカニズムを創設し、それらの役割を十分に発揮し、民間友好交流のネットワークを構築し、地方、メディア、シンクタンク、女性、若者などの協力を拡大する計画を発表しました。（ZHL、榊原）

中国国際放送局日本語部より